六月(yuè )の(❎)江(jiāng )戸出(🏓)府(fǔ )以(🔴)来、四月近くも(🤹)むなしく(🛣)奉(🥐)行の沙汰さたを待つうちに(🚜)、(🚟)旅費(fèi )のかさむこと(🥉)も半蔵には気が気でなかっ(😯)た。東(dōng )片(pià(🎈)n )町ひがしかたまちにある山村氏の屋敷には、(🍐)いろい(🐜)ろな家中(zhō(⛅)ng )衆もい(🏜)る(🔳)が、木曾(🔎)福島の田舎侍(😸)(shì )いなか(🏪)ざむ(🎩)らいとは大(dà )違いで、いず(🌵)れも交(jiāo )際上(🎯)手じょうずな(⛩)人た(🈳)ち(🍿)ばかり(🧛)。そ(👕)ういう(💇)人たちが(😖)よく半蔵を誘い(🌴)に来て(🚻)、広(🌖)小路(lù )ひろこ(🐓)うじにかかっ(🐹)て(🔰)いる松(sōng )本松(🦌)玉まつもと(🎇)しょうぎょ(💧)く(🍴)の(🍛)講釈で(🎽)もきき(🥂)に(🦔)行(🕶)こうと(🌔)言(🤗)われ(😑)ると、(❔)帰り(📪)には酒のある家(jiā(🌕) )へ(👹)一緒に付(fù )き合わな(⚾)いわけにいかない(🦊)。そ(⏸)れら(🔎)の人(ré(😼)n )たちへの義理で、幸兵衛(🏊)や(🏷)平助(❓)と共に(😏)あ(💸)る屋敷へ(🍒)招(🏸)かれ(🏛)、物数(⛏)奇ものず(💙)きな座敷へ通され(🐝)、(💆)薄茶うす(😸)ち(♎)ゃを出され(🗯)たり、酒を出(chū(🍬) )さ(🏪)れ(🖱)たり(🍃)、江戸の留守(shǒ(🥎)u )居と(🚣)も思(sī )われ(🍖)ないような(🔪)美しい女まで出されて(🙆)取り持たれ(⚾)る(😶)と(🚓)、(🌅)どう(👷)しても一(yī(🤓) )人前につき三分(fèn )ぶぐらい(📊)の(🕟)土産み(⚓)やげを持参しなけ(👍)れ(🚯)ばならな(💎)い。半蔵は国から持って来た金(jīn )子きんすも払(💃)(fǎ(😨)n )底(dǐ )ふってい(👔)になった(⏫)。もっと(😤)も、多吉方ではむだな金を使わ(🧕)せ(🐺)るよ(🌒)うな(📭)ことはすこ(⏫)し(🗝)もなく、食(🦓)膳しょくぜん(👚)も質素では(👈)あるが朔日(🔧)ついた(🎺)ち(🌟)十五日(rì )には必ず赤の(🔰)御飯をたいて出すほ(🤲)ど家族同様(🚈)な親(qīn )切(🙆)を(🔒)見せ、かみさんのお隅すみがいったん引き受けた(🍋)上は、どこまでも世話(🤶)をすると(😬)い(📡)う顔(yá )つ(📈)きでいてくれ(🐙)たが。こんな(🦇)に半蔵も長逗留ながと(🍬)うり(🚱)ゅうで、追い追いと懐ふと(🛒)ころの寒くなっ(🌤)たと(🏖)こ(⬅)ろへ、西(🔬)の方からは(⛸)尾張おわりの(🏂)御隠居を総(zǒ(🍷)ng )督にする三(🕑)(sān )十(shí(🤛) )五藩の征長軍(🌌)が(🗺)陸(lù )路からも海路からも山(shā(🐇)n )口の攻撃(jī )に向(xiàng )かうとのうわさすら伝わって来(lái )た。
両国(🔌)十一屋の(🛸)方(😉)には、(🐙)幸(🍲)兵(🍛)(bī(🌬)ng )衛、(😀)平助の(🦗)二人ふ(🕑)たりがもう草鞋(🧓)(xié )わ(📡)らじまではいて、半(🏷)蔵(💠)(zāng )を(📛)待(💫)ち受(🐙)けて(📅)いた。頼んで(⏭)置(📭)(zhì(🛹) )いた馬も(🌬)来た。その(🗨)日はお茶壺(📖)(hú )ちゃ(🦏)つぼの御通(🐬)行がある(🤢)とかで(🛌)、な(🐍)るべ(😑)く朝のうちに出発しなければならな(⏱)か(🅿)った。半蔵は(📠)大小二荷(hé )か(🚉)の旅の荷物を(🍒)引(🐝)きまとめ(🤴)、そのうち一つは琉(liú )球りゅうきゅ(🛁)うの莚(👕)包(⛴)こも(💉)づつみに(🕎)し(🛷)て、(🌚)同(🎾)(tóng )行の庄(zhuāng )屋たちと共に馬荷に付き添い(🈯)ながら(🏤)板(bǎn )橋(qiáo )経(jīng )由(yóu )で木(🍈)曾街(🎰)道(🌐)の方(fāng )面に向(xiàng )かった。
徳(dé(🍩) )川(🍩)幕府(🥥)の(🚩)頽勢たいせいを挽回ばんかいし、(🏄)あわせてこ(🌞)の不景(jǐ(🌪)ng )気の(👲)どん底から江戸を救(📉)お(🤶)うとするよ(🍌)うな参覲交代(dài )さ(📍)ん(👷)きんこ(🌋)うたいの復活は、半蔵らが出発(📍)以前(qián )にすでに触れ出(🏀)さ(🚲)れた。
「(📅)オ(🌧)ヤ、もうお立ち(🍕)ですか(🍤)。すっかりお(🔻)した(🤛)くもでき(🕹)ました(💼)ね。」(🗡)
道中(🈳)掛(guà(➕) )りはその(🦎)こ(☕)とを諸隊に触れて回(huí )った。
「へえ、(🔕)あれが(📬)女の子で(🐷)すかい。わたしは男の子かとばかり思った(🚞)。」と平(píng )助が笑(xiào )う。
木(⛰)曾地(🌵)方における(🤝)街(jiē )道(dào )付近の助(🌑)郷が組(✴)織を完備したいとの願いは(📵)、ついにきき入(rù )れら(🥤)れなかった。三(🤝)人の庄屋は定(🤑)助郷設置(👐)のかわり(🔠)に、そのお手(shǒu )当(🐯)てを許(xǔ )されただけ(🧡)にも満足しな(⏫)け(🥜)れば(🚃)ならなか(🍮)った。その時、庄屋方(fāng )から(📴)差し出してあった人馬(mǎ(🐎) )立(lì )辻帳じ(🏥)んばたてつじちょう、宿勘定仕(📓)訳帳等の返却(🙏)を(💭)受(shòu )けて、そ(🍪)ん(🆎)なことで屋(wū )敷から引き取(🦉)(qǔ )っ(💇)た。
水戸(🕝)(hù )ほど苦し(💚)い抗(kàng )争を続けた藩も(📳)ない。それは(🎄)実(shí )に藩論(🧟)分裂(liè )の形であらわれて来た(🤵)。もとより、一般の人心は動(dò(🌊)ng )揺し(🔱)、(🍎)新しい世紀もようやくめぐって来て、だれ(🖌)もが右すべ(🌏)きか左(🚜)す(🙋)べ(🦍)き(🎭)か(👳)と(🧞)狼狽ろうば(🥓)いする時に(✳)当たって(🦗)は、二(😔)百何十年(🔵)来(lái )の旧(⚡)を(🐎)守(🎢)って来た諸(zhū )藩のうちで藩(fān )論(lù(🎆)n )の分裂し(👄)ないところと(♌)てもな(❌)かった。水(shuǐ )戸(🥘)はことにそ(🥧)れが激し(🌇)かったのだ。『(😧)大(🥃)日(🔀)(rì )本(📫)(bě(⏰)n )史』(🥣)の(⛽)大業(yè )を(😼)成就して、大義名分を明らかに(💀)し、学問を曲げて(🌛)まで(🌡)世に阿おもねるものもある徳(dé(🚃) )川時(shí )代に(🉐)あ(🕹)ってとにもかくにも歴史(👹)の精神(😏)を樹(🍽)(shù )立したのは水(shuǐ(🚉) )戸(hù )であっ(🥞)た。彰考(kǎ(🕶)o )館(🥇)(guǎn )しょう(🍺)こ(🐆)うかんの修史、弘道(🥎)館こう(🔫)どうかんの学(⏫)問(wèn )は、(🧦)諸(zhū )藩(🏩)の学(🚰)風を指(zhǐ )導する(😛)役目(✡)を勤めた。当時(💣)にお(😺)ける青年(nián )で(👍)多少なりとも水(💩)戸の影(🏤)響を受けないものは(👈)なか(💹)っ(🐾)たくら(🛸)い(🦇)である。いか(🕥)んせん(♊)、水戸はこの熱(rè )意をもって尊王佐幕の一大(🏌)矛盾につき当たった。あの波瀾は(😧)らんの多い御(😋)隠居の生涯し(😳)ょ(🥈)うが(📕)いがそれだ。遠(yuǎn )く西山(shān )公せいざんこ(🦕)う以(🌉)(yǐ )来(🤝)の遺(yí )志を受けつぎ王室尊崇の念の(⛓)篤あつか(🚙)っ(🈂)た御(🍰)(yù )隠居は、紀(jì )州(🥦)や尾州の藩主と並(bìng )ん(🎥)で幕(mù(🏰) )府を輔(fǔ )佐する上にも人一(🎁)(yī )倍(💄)責(🤫)任を感ずる位(🦁)置に立たせら(🐱)れた。この水(shuǐ )戸の(🔙)苦(kǔ )悶(mèn )くもんは一方(fāng )に誠党と称する勤(qín )王派の人た(👨)ち(😮)を生み、一方(fā(🧚)ng )に奸党か(🥉)んとうと(🐚)呼(hū )ばるる佐(🚐)幕派(pà(🔟)i )の(🐧)人たちを生ん(🗓)だ(❌)。一つの藩(🎓)は裂けてたた(💠)かっ(📩)た。当時諸藩に党(dǎng )派(pài )争(zhēng )いはあっても(🔋)、水戸(🐪)のよ(🐥)うに惨(🧢)酷(🈚)ざんこくを(🚟)きわめたところはない。誠(chéng )党が(✳)奸(💼)党を見(🧤)(jiàn )る(🍽)のは極悪(è(✡) )ごく(🥜)あくの人間と心の底から信(🎃)じたの(🐂)であって、奸(jiān )党が誠(chéng )党を見る(📼)のもまたお家(🤟)の大事(🤯)も思わず御本家大(dà(🚄) )事(🐾)ということ(🌻)も(🤪)知らない不忠の臣(chén )と(⛱)思い(🏭)込んだので(🍶)あった。水戸の党(dǎng )派争いはほと(🔵)ん(😝)ど(🖱)宗教戦争に似ていて、(💼)成敗利(🐚)害(hà(📎)i )の外(wài )にあるも(🏀)のだと言った人もある。いわゆる(🔱)誠党(🐕)は(⏰)天狗連てんぐ(🔎)れんとも呼び、(💼)い(⤵)わゆる奸(jiān )党は諸(🐑)(zhū )生党とも言(🏈)った。当時の水戸(💦)藩にある才(cái )能の士で、誠(✖)でないものは奸(✍)(jiān )、(💀)奸(🏡)でないものは(🤦)誠、両派(📃)全く分かれて相鬩(xì )あいせめぎ、その中間(⭐)(jiā(😔)n )にあるものをば柳と呼(🦌)んだ(🍧)。市川三左衛門(🍪)(mén )をは(🛄)じめ諸生党(dǎng )の領(lǐ(🥚)ng )袖り(🈸)ょうしゅうが(🚊)国政を左(zuǒ )右(🔞)する時を迎(yí(🔆)ng )えて見る(🗿)と、天狗連の一(yī )派は筑波(✡)山の(🔛)方に立て(🍗)こもり(🥥)、田丸稲右(⛏)衛(💗)門たま(👰)るいな(⏫)え(🔖)も(🥥)んを主将に推し、亡(〽)なき御(📷)(yù )隠居の御霊代(dà(📥)i )みたましろ(🎊)を奉じ(💐)て、尊攘の志(🔮)を致(zhì )いたそう(📣)として(🧣)いた(📚)。かねて幕府は水戸の尊(🔪)攘(🎎)(rǎng )派を毛ぎらいし、誠党領袖(💁)の(💙)一(🤟)人な(🔚)る武(🕗)田耕(🤦)雲(🍠)斎た(💍)けだこううんさい(🎓)と筑(🤕)波(💪)に兵(👹)を挙あげた(🕟)志(🈂)(zhì(♑) )士らとの通謀(🚬)を疑っていた際であるから(💶)、早速さっそ(😇)く耕雲斎に隠居慎(🎞)いんき(🌧)ょ(🗽)つつしみを命じ、諸生党の(🔔)三(🕉)左衛門らを助(zhù(🎒) )けて筑波(bō )の(🕖)暴徒を討うたしめる(🥠)ために関東(💰)十一(yī )藩の諸(🎐)大(🔃)名(🌆)に命(🍍)令(🕳)を下し(🕤)た。三左衛(wèi )門(🏅)は(👨)兵(bīng )を率(🔒)いて江戸を出発(🅿)し、水戸城に(👝)帰って(😻)簾中(zhōng )れんち(🚒)ゅう(✈)母公貞芳院ていほういんな(🥀)ら(🉑)び(🐎)に公(🙋)子(zǐ(📬) )ら(📍)を奉(fèng )じ、そ(🐀)の根(📴)拠(🌚)を堅めた(🈺)。これを聞いた耕雲(yú(🦋)n )斎らは水(shuǐ )戸家の存亡(wáng )が(🕗)今日にあるとして、幽屏ゆう(♓)へ(✍)いの(🌒)身で(🕴)はあるが禁(🐞)(jìn )を破って水(🙇)戸を出(💱)発(fā(🔠) )した。そして江戸に(🚒)ある藩主(zhǔ )を諫いさめて奸徒かんとの排(pái )斥(🚪)を謀はかろう(🏞)と(🌴)した。かく一藩が党派を分かち(⛄)、争闘(🎩)を事と(🛒)し、しばらく(🍪)も鎮(👖)静する時の(🙃)なか(♿)ったため、松(sōng )平(🌷)大炊頭お(📭)おいのか(🚕)み(宍戸(👉)侯ししどこう)は藩主(zhǔ )の目(mù )代(🌷)もくだいとして、八月十日(😦)に(🦄)水戸の吉(🔒)田に(🦎)着い(🍷)た。ところが、(🐻)水戸にある三左(zuǒ )衛門は(😞)この(➡)鎮撫ちんぶの使者に(♉)随行(🍗)して(✋)来(🔸)た(🌊)ものの多くが自(zì(👝) )己の(😶)反対党であるのを(🛸)見、その中には京(🈹)都(dōu )より来た公(gōng )子(🤸)余(yú(🥖) )四麿(🔫)よしまろの(🍱)従者や尊(🗻)攘派(pài )の志(🔺)(zhì )士なぞの(🥔)あるのを見、大炊(chuī(😅) )頭が真(zhē(⏰)n )意を疑って、その(🌟)入城を拒んだ。朋党ほう(👸)とうの乱はそ(🔦)の(🌑)結(📒)果で(👟)あ(🐲)った(🆑)。
中津川にて
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